本校は“争いのない生活”を標榜し、ミリオンセラー『懺悔の生活』により多くの人々に影響を与えてきた実践的思想家西田天香によって大正13年(1924)年に創設された燈影塾を前身としています。
昭和5(1930)年に小学部・幼稚部が設置され、昭和8(1933)年に小学部が燈影尋常小学校となりました。その後昭和22(1947)年に新制中学校として認可を受け、燈影学園中学校になりました。
昭和26(1951)年、学校法人燈影学園が認可され、一燈園小学校・中学校と名称を改め、翌昭和27(1952)年には高等部が一燈園高等学校として認可されました。その後、昭和42(1967)年にいずみ幼稚園が認可されたことにより、幼稚園から高等学校までの一貫した学園が完成しました。
爾来50年余にわたり、受験偏重教育と一線を画した全人格教育を実践してきています。
国際貢献とボランティアに重点を置いた独自の教育は内外からも高く評価され、昭和53年には日本ユネスコ協会連盟より国際理解教育活動最優秀賞を受賞、また設立母体の一燈園は、長年のボランティア活動に対して平成5年アルベルト・シュバイツァー賞を受賞しました。卒業生の総数は創立以来数十年間300名に過ぎませんが、 国公立大学へ進学している生徒もあり、その活動の分野は教育(学位保有者5名)、芸術(モダンダンス・バレー、すわらじ劇園)、企業経営(第一建築サービス、ダスキン)など幅広い分野で活躍しています。尚、平成22年8月にはこれらの教育が認められて文部科学省から「教育課程特例校」に指定されました。
西田 武 (にしだ たけし)
西田天香の嫡孫。天香没後の1968年から一燈園を継承。併せて学校法人燈影学園理事長を務める。天香の非暴力、無所有奉仕による“許されて生きる”の生活とその深い思想を後世に遺すために“天香学”の確立を念願としている。
相 大二郎 (あい だいじろう)
一燈園で生まれ育ち、創始者である西田天香の精神を40年以上にわたり身をもって体験してきた。
名誉学園長より
教育には”教わる教育”と”伝わる教育”と”気づく教育”があります。口や言葉で教えることができるのは知識と技術のみであります。人間性、価値観、生活習慣などは口や言葉で教えることはできません。これらは「伝わる」「気づく」ものであると思います。
平成17年11月にNHK教育テレビで放映された相学園長の『心の時代 命は授かりもの』は多くの反響を呼び、NHKは要望に応えて平成18年7月23日に再放送された。
平成23年11月「教育者 文部科学大臣表彰」受賞