「ぼくこの学校がいい。」と言った息子の言葉には、この学校の朝の瞑想の時間や、先生と子供達一緒のお掃除、小学生のとき中学生に遊んでもらった日常生活があったのだと思います。
その子も中学生になり、改めて一燈園の豊かな自然の中で、ことなる年齢の子供達と一緒に、彼は今、貴重な子供時代を過ごしているのだと感じています。
私たち保護者はこの難しい時代にあって、子供を大切にしてくれる学校を求めてこの学校に辿り着きました。
緑に包まれた環境で、いじめもなく、子供が毎日学校へ行けるようになりました。子供はこちらに来てからたくさんの弟、妹、お兄さんやお姉さんができました。小学校、中学校、高等学校の生徒が互いに兄弟のように付き合える…こんな環境はめったにあるものではありません。
長男の中学進学を目前に、地元の公立中学校へ行かせることに漠然とした不安を感じていた頃、一燈園のことを知りました。見学に伺った折、清々しい“気”のようなものを感じ、校長先生とお話しをさせていただいて、ここだ、と直感したのです。遠方で通学は困難、祖父母宅から2時間かけて通う事になることを承知で決意しました。
入学後は、マイペースの息子の個性を尊重し、暖かい心配りと行き届いた目配りをしてくださる先生方に恵まれ、無遅刻、無欠席で張り切って通っております。カリキュラムや行事も独自のものが多く、息子が自ら積極的に参加し、本当に良い経験を積み重ねている様を目の当たりにし、すべて心の教育に繋がっていると実感できます。思春期の大切な時期、親元を離れるというデメリットを補って余りある体験をさせて頂いているようです。大げさではなく、この学校を見つけてやれたことが息子への最高のプレゼントだったと自負しております。